発達障害のある我が子が障害者手帳を利用している話。手帳を持つ3つのメリット・1つのデメリット。

発達障害
スポンサーリンク
スポンサーリンク

精神障害者保健福祉手帳3級を持っている

Photo by Isabella and Zsa Fischer on Unsplash

我が子は発達障害があります。

学習障害の診断があり、色々悩んだ末に精神障害者保健福祉手帳3級を取得しました。

取得して数年が経ちます。

手帳を持っていて感じたメリット・デメリットをまとめてみました。

ちなみに娘の状態について。

  • 読み書きが難しい。
  • 出来る事は年々増えているが中学生になった今でも平仮名の間違いはある。
  • あまり使わないカタカナは書けない事がある。(セ、とか忘れがち)
  • 音読がたどたどしい。
  • 聞き取り、発音が弱い。

だいたいこんな感じです。

学校では支援学級に在籍しており、クラスに支援の先生が入り込む形をとっています。

「療育手帳」ではなく「精神障害者福祉手帳」を取得しているのは発達検査の結果を受けて、です。

検査結果で、数値が著しく低い項目もあれば著しく高い項目もあったためトータルで平均値になっていたんです。

発達のばらつきが大きいんですね。

「療育手帳」の対象外となりました。

発達障害の診断を受けた時の話はコチラをどうぞ。

手帳を持って感じたメリット

簡単に私が感じたメリットを3つ挙げてみました。

  • 支援が受けやすくなる
  • 税の控除がある
  • 公共交通機関や施設等でのサービスを受けられる

私が実感したメリットは大きくこの3つです。

他にも先の事を考えると、

  • 進学時の条件となる場合がある
  • 将来障害者雇用枠での就職が考えられる

等がメリットとして考えられると思います。

支援が受けやすくなる

学習障害の診断を受けていると言っても周囲の理解が得られない時があります。

「そうなんですね、わかりました!

配慮します!」

と頷いてくれる担任の先生が、何度言っても理解していないなんて事も1回2回ではありませんでした。

「他の子はね、覚えるまで何回も書いているんです。」

「他の子も頑張って覚えているんです。」

何度もこう言われるんですよね。

”努力が足りない”

”苦手ならもっと努力すれば?”

そう言いたいようです。

悔しくて

「キーッ!!!」

って、なりそうですがここで揉めてはいけません。

わからない人はわからないんです。

”娘がカタカナがわからないのと同じようにこの人は学習障害がわからない。

わからないのにわかれと言ってもしょうがない”

そう自分に言い聞かせていました。

学習障害の診断があると言っても無駄なら、手帳を出す!!

これでちょっと相手は怯みます。

手帳の権威性を借りるのですw

発達障害が良くわからない人は、手帳を出すとちょっと大事に捉えてくれるようです。

努力が足りないと暗に言われた時は、手帳をチラつかせましょうw

説得しやすくなり、支援の話がスムーズに進みやすくなります。

出来る事と出来ない事にムラがあると、理解を得られにくくて苦労すると思います。

上手く伝わらないんですよね~。

親子で悔しい思いをすることがあると思います。

なんとか乗り切りたいです。

小学校でやってもらって良かった支援についてはこちらの記事をどうぞ。

税の控除がある

Steve BuissinneによるPixabayからの画像

障害者控除が適用されます。

障害者控除とは、同一生計の扶養親族に障害がある場合に受けることが出来る税制度です。

障害の程度等によって控除額は変わりますが、精神障害者保険福祉手帳を持っている我が家の場合は

  • 所得税・・・27万円
  • 住民税・・・26万円

が、控除額となります。

療育手帳の交付を受けていても同等の控除が受けられます。

確定申告や年末調整の際の申告が必要です。

公共交通機関や各種施設等でのサービスが受けられる

利用時に手帳を見せると、割引サービスを受けられる場所や交通機関があったりします。

お出掛けの際に何度も利用しました。

かなり有り難かったです。

療育手帳と精神障害者福祉手帳では受けられるサービスが少し違っていたりするので確認が必要です。

両方の手帳で使えるサービスでは、例えば全国のほとんどの映画館で1,000円で映画を観ることが出来る、と言うものがあります。

他にも公共団体が運営している美術館等もほとんどが無料で入場出来たりします。

「東京ディズニーランド・ディズニーシー」、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)」も割引料金が適応されます。

交通機関では、例えば大阪市では「Osaka Metoro(地下鉄)」「大阪シティバス」で12未満で介護人付き無料乗車証が発行され本人・介護人無料となり、13歳以上で乗車料金割引証が発行出来、本人が5割引きになります。

手帳を利用して受けられるサービスについてはこちらのサイトでかなり詳しく書かれています。

私もお世話になっているサイトです。

「発達障害はお金が掛かる」と言うのが私が正直に思っている事です。

色んな所に相談に行ったり講義を受けたりトレーニングに行ったり、色んな教材を試したり、と。

出費が多いです。

割引サービスを受けられるのはかなり助かります。

手帳を持つデメリット

メリットばかりではありません。

デメリットも書きますね。

私が感じたデメリットです。

  • 本人・家族に心理的抵抗がある

この1点です。

手帳を持つかどうか迷う理由が、そのまま手帳を所持した後のデメリットになる感じです。

本人・家族に心理的抵抗がある

Photo by Charlize Birdsinger on Unsplash

子供の障害が受け入れられない段階では大きな抵抗感が生じると思います。

我が家の場合、娘が小学校低学年の段階で取得したので、娘も手帳の所持について全く良くわかっておらず、

「これめっちゃ便利な手帳!」

位にしか思っていない様子でしたw

これが中学の時点での取得となると本人は迷ったんじゃないかと思います。

実は小学校の頃、USJに行くのに手帳の割引サービスを利用したことがあります。

中学になり、友達ともUSJに行くと言い出した時、娘と手帳を利用するか話し合い、結局みんなと同じ「年間パスポートで行きたい」ということで手帳は利用しませんでした。

娘の学習障害については友達も理解しているのですが、何となく手帳のサービスは使いたくない様子でした。

正直に言うと私も父や祖母の前では手帳を見せたことはありません。

母は知っているのですが、父や祖母がどう思うか考えると、手帳を見せることに抵抗があります。

色々と悩ませるのではないかと思います。

もちろんやたらとひけらかす事もありません。

静かにそっと手帳を所持している感じですw

けれど私が父や祖母に見せないと考えている事が、子供にどんな影響を与えるんだろうと思ってしまいます。

”気にするような大きな事”

として娘を傷つけないかなと思ってしまいます。

デメリットを感じているのは私の方かもしれません。

手帳を利用する際は娘と話し合おうと思っています。

まあ、父や祖母には手帳の所持以前に発達障害についても説明していないんですけどね。

手帳以前のところの話です。

結論・「手帳を持っていて良かった」

手帳はいつでも返還出来ます。

持ちたくなくなったら返還すれば良くて、知り合いも、子供が中学に上がり返還したと言っていました。

我が家は当分所持するつもりです。

何か中学校で手帳を見せる機会があるかもしれないとも思っていますし、税の控除は大きいです。

使用については今後も折に触れ娘と話し合っていこうと思います。

我が家利用している放課後等デイサービスについての記事はこちらです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました