子供と読む、親も楽しむ絵本
絵本が好きです。
子供が小学校6年生までは、誕生日プレゼントは毎年絵本や児童書でしたし、6年生の半ばまで毎晩読み聞かせも行っていました。
子供は学習障がいがあるため文字が読みづらいのですが、本を嫌いにならないで欲しいな~と思って絵本を読んでいました。
毎月最低でも15冊以上図書館で絵本を借りていたので、年間180冊、10年程続けたので1800冊は読んだことになります。
お陰で娘は本に対して好意的で、自分のペースで読んだり見たりしています。
絵本はもうほとんど人に譲ってしまいましたが、まだ自宅にある中でお気に入りの本を5冊紹介します。
自分に自信はありませんが絵本を選ぶ自信はあります(*^^*)
- ジャイアント・ジャム・サンド/ジョン・ヴァ―ノン・ロード
- すてきな三にんぐみ/トミー・アンゲラー
- アボカド・ベイビー/ジョン・バーニンガム
- ゴムあたまポンたろう/長新太
- ラチとらいおん/マレーク
ジャイアント・ジャム・サンド/ジョン・ヴァ―ノン・ロード
あらすじ
ある日ある村に400万匹ものハチの大群がやってきました。
困った村人達はみんなで相談し、ハチが大好きなイチゴジャムを使って巨大なサンドイッチを使って”わな”を仕掛けることに。
村人総出の大作戦が始まります!!
感想
大勢で巨大な食パンを作る様子、巨大なのこぎりでみんながパンを切り分ける様子、トラクターとスコップで巨大パンにみんなでジャムやバターを塗る様子、どのページもスケールの大きな作業が描かれていて読む人の心は踊ります。
見事作戦が成功した時の達成感に読む側も思わず
「やったー!!」
と言いそうになります。
絵も美しく細部まで細かく丁寧に描かれており
「あれ?さっきのページのハチに追いかけ回されているおじさん達がここにもいる!」
なんて何度見ても飽きない色んな楽しみがあります。
みんなで協力して物事に立ち向かうと一人では出来ない大きな事が行える、アイディアと工夫で大きなトラブルを乗り越えられると感じられる絵本です。
すてきな三にんぐみ/トミー・アンゲラー
あらすじ
みんなに恐れられている3人組の大盗賊。
お宝集めに夢中だった3人組でしたが、ある日みなしごの女の子を連れて帰ることに。
女の子に宝の使い道を聞かれ、すてきなアイディアを思いつきました。
感想
黒ずくめの3人組が描かれた表紙が怖く感じたらしく、この本を子供から手に取ることはありませんでした。
けれど実際読んでみると何だか盗賊が可愛く見えてきて面白く感じたようです。
「悪者がいい事をする」という設定の絵本を読んでなかったから新鮮だったのかもしれません。
大きくなると「かいけつゾロリ」とかが読むんですが。
子供が小さいうちはまだ内容がよくわからず、独特の拍子の良い文体に乗せられ武器が出る度にはしゃいでました。
子供が大きくなるにつれて
”悪者なのにいいことをするの?”
”盗んだお金は返さなくていいの?”
なんて色んな疑問が子供から湧き上がってくるかもしれません。
親子で一緒に考えたいですね。
イラストもデザインも秀逸です。
アボカド・ベイビー/ジョン・バーニンガム
あらすじ
家族全員あまり丈夫じゃない一家に待望の赤ちゃんが誕生しました。
赤ちゃんもあまり丈夫じゃなく、ご飯を作ってもあまり食べたがりません。
ある日、何故かテーブルにあるアボカドを赤ちゃんにあげてみたら、なんと赤ちゃんがスーパー赤ちゃんに大変身!
誰よりも力持ちになり泥棒もやっつけエンストした車まで押しちゃいます。
感想
ちょっと子供にアボカド食べさせてみたくなりますw
絵本にのせられちゃうんですw
それくらい魅力のある楽しいお話です。
赤ちゃんがあまりに痛快すぎて、単純に気持ちいいんです。
「そんな馬鹿なw」
って理屈にならないか感じが好きです。
小さいのに頼りになる顔してるんですよ。
この表情がいい!!
絵本に学びを求めている方には不向きですが、ワクワクさせてくれる絵本で私は大好きです。
ゴムあたまポンたろう/長新太
あらすじ
頭がゴムで出来ているゴムあたまポンたろう。
山にポンとぶつかって空を飛び、大男やバラやおばけなんかにポンとぶつかっては空を飛び、色んな所を巡ります。
感想
子供が笑顔になりました。
訳が分からない、説明がつかないと言うのは強いですねーw
長新太さんの絵本はどれもそうですが、シュールな世界観でハマると抜けるのが難しく、この絵本にも私達母娘は参っちゃいました。
頭がゴムで出来ている男の子という初めて聞いた設定と予想出来ないストーリー、新しい世界に子供はグッと惹かれるんです。
ポンたろうが次にどこへ行くのか、何が待っているのか、子供は想像しながらページをめくります。
最後にゴムの木がポンたろうに優しく声を掛けて休ませるんですが、それを見て子供も優しさの中に包まれて眠りたいモードになりました。
訳がわからないけど愛がある絵本です。
ラチとらいおん/マレーク
あらすじ
ラチという世界一弱虫の男の子がいました。
ラチはパイロットになりたいけれどとても弱虫なので犬を見れば逃げ出し、暗い部屋には入れず、友達も怖くていつも一人ぼっちで泣いていました。
ある日、そんなラチのもとに小さな赤いライオンが現れました。
それからラチはライオンがいてくれる事で少しずつ強くなっていきます。
感想
初めて読んだ時私も娘も泣いてしまい、以降しばらくの間娘はこの絵本を読んでもらおうとしませんでした。
最後にライオンが手紙を残していなくなってしまうんですが、どうしてもそこで泣いちゃう。
私は何回見ても、今でもうるっときちゃいます。
もしかしたらこの本は読み聞かせより子供が一人で読む方が向いている本かもしれません。
子供が部屋でジッとこの本を見ているのを見つけたことがあります。
ラチと自分を重ね合わせているのかなと思いました。
ラチに勇気と強さを与えてくれたライオンですが、この本も沢山の子供に勇気と強さを与える本だと思います。
私も大人ですが、読むたびに勇気を持つ事の大切さを思い出させてくれます。
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