介護施設で実習指導や入職者の指導をしていて思った”気を付けたい事”
介護施設で9年程働いていました。
その前は全く違う仕事をしていて、離婚を機に介護の道に入りました。
施設では新人さんや実習生さんの指導もしていたので、受け入れ側の”あるある”にはめっちゃ賛同したくなります。
だけど、なんとな~く思う事が一つあったのでまとめてみました。
個人的な意見ですが、もしかしたら”指導する人が気付かずに損をしている事があるかも”というお話です。
新人さんの損する態度?ベテラン指導員は損か得か?
入職者さん、特に他で介護職として経験がある方の入職時の態度について
「郷に入れば郷に従え」
「まずは仕事を覚えてから意見を言え」
「まずは謙虚に”はい”で従い、ここのやり方を受け入れる」
その気持ちわかります・・・。
仕事を教えるたびに
「何でそうなんですか、こうした方が早いと思うんですけど。」
なんて言われることもあります。
そのうちその人は周りのスタッフから”扱いづらい新入り”と言うレッテルを貼られ、その人自身も仕事を教えてもらえにくくなるし、やっぱり損しちゃうんですよね。
だから私も入職時には
”とにかく素直に謙虚に仕事を覚えよう!”
と頑張りました。
でも指導する側になり、ある日”これって入職側が思うのはいいけど、受け入れ側が相手に求めるのはどうかな?”と思ったんです。
もしかして、それで損してるんじゃないかって。
新人さんが自分で
「まず謙虚に仕事を覚える」
と自分で思うのは正解だと思います。
そうする事で新しい事を吸収出来るし、新しい職場の人達には好印象だしコミュニケーションも円滑に運びます。
凄く大事な事です。
指導をしていて謙虚で素直な人は本当に教えやすいし”もっと教えちゃう♪”って気にもなってきます。
逆に新人で
「どうしてこうしないんですか?」
等意見をアグレッシブに言う人・・・。
本人確かに本人は損してるでしょうが、それを”受け入れ側=教える側”が
「まずは仕事を覚えろ」
とは言うのはちょっと待ってください。
「こうした方がいいんじゃないですか」等”前の勤め先と違う”発言を受けとめた方がいい理由
これ一番の理由は単純に”受け入れ側も謙虚に”ということなんです。
人に謙虚を求めるって考えがあんまり謙虚じゃない気がするんですよね。
他に”前の職場はこうだった”新人さんの話を受け止めた方が良い理由としては
- 他施設の情報を入手できる
- 指導のレベルが上がる
- 自施設の現状を改善しやすくなる
- 信頼関係が築きやすくなる
等があります。
簡単に説明すると、
1.他施設の情報を入手できる
他の施設の情報が無料で手に入るってラッキーじゃないですか?
他施設の事知りたくないですか?
私、他の介護施設の事も知りたかったので色んな話が聞けるのはラッキーでした。
2.指導のレベルが上がる
指導の力が上がる時は
”教えにくい人に教える時”
”やる気のない人のモチベーションを上げなければいけない時”
です。
「ちょっとあの子どうにかしてよ!」
と他職員に言われ、頭を悩ませるたびに指導力が上がってきたような気がしますw
3.自施設の現状を改善しやすくなる
大抵、新人さんや実習生さんが突っ込んでくるところって図星だったりするんですよね。
だからみんなちょっと面倒くさくなっちゃう。
「えー前の施設そうだったんだ。
それれは大変だったねえ。
うちのやり方、いいでしょう最高でしょー!!」
なんて時は新人さんの意見も”どんと来い”ですもの。
指摘された所は何となく”これがベストな訳じゃない”と思ってる部分だったりするので、頂いた意見を踏まえ色々と検討してみるいい機会ではないかと思います。
自分だってなるべく良い施設で働きたいですよね。
4.信頼関係が築きやすくなる
意見を出された時は、それに対して丁寧に答える事。
それで信頼関係も気付きやすくなります。
働き出してすぐに意見を言う人に
「もっと謙虚に」
と言って信頼される確率は多分相当低いですw
根拠を持って説明する事で相手の理解を得ましょう。
もしくは、痛い所を突っ込まれた時は現状が何故そのような状態であるか、今後どうしていきたいか等丁寧に伝える事が大切だと思います。
”話を聞いてくれた”
”向き合ってくれる人だ”
そう思ってもらえればその後コミュニケーションも取り易くなります。
離職率の高い介護の現場で出来ること
職種によっては、転職者が前職で行っていた作業効率の上がる仕事の手順等、良いとされる技術をすぐ受け入れることもあると思います。
見習いたいです。
きっとそういう介護施設もあるんだろうなとは思うのですが・・・。
新しい職員さんが
”今まで働いていた施設と違うな~”
と思いながら働くのもそれほど健全な事ではないですよね。
お互いの今まで築き上げてきたものの違いを確認しながら働ける素敵なチームを作っていきたいなあと思います。
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