海外旅行中に妊娠が発覚した。
結婚は妊娠が発覚してからでした。
いわゆるデキ婚です。
妊娠がわかったのはフランスで滞在中の事でした。
元夫とはお互い結婚する気も無く、私はお金を貯め一人で海外旅行へ行っていました。
一か月半程ヨーロッパを旅して、アートイベント等を巡り、旅を思い切り楽しむつもりだったんです。
妊娠が発覚した時の話を書き留めておきます。
体調に違和感あり。妊娠に不安になる私。
海外でなんだか自分に違和感を感じ、
「もしかして・・・妊娠かも」
と不安になりました。
それは海外の見知らぬ土地で妊娠した事に対しての不安と、望まれない妊娠である可能性に対しての不安、自分自身が妊娠に対してどう判断していいかわからない不安でした。
妊娠を疑ったのは以下の理由からです。
- 好きなことを思い切り楽しめない
- 食べ物の好みに変化
- 体調の変化
好きなことを思い切り楽しめない
海外旅行中、何となくおかしかったんです。
思ったより自分のテンションが上がらないんです。
行きたかったアートイベントなのに思った以上に心が弾まない。
「おかしい」
「いつもの私ならもっとはしゃぐのに。」
二年間この旅行を楽しみにしていたのに一体どうしたんだろうと自分でも不思議でした。
食べ物好みに変化
もう一つ不思議だったのは、「食」の片寄りです。
イタリアへ移動した時、いつもの私なら、パスタやピザ等イタリアっぽい食べ物ばかり食べるはずなのに、こってりしたものを全く受け付けなくなってしまったんです。
イタリアを堪能しなきゃと無理にラザニアを食べても、こってり具合に胃もたれしてしまいました。
そしてなぜか酸辣湯を欲して中華料理店へ行ったりしました。
やたら酸辣湯が飲みたくなるです。
マクドナ○ルドのチキンナゲットも繰り返し食べたくなりました。
フランスでチキンナゲット買って、
「何やってんだろう私」
と何度も思いました。
体調の変化
とにかく眠かったです。
朝から晩まで旅を満喫したいのが私なのに、ベッドで寝ていたいと思ってしまうんです。
早めに帰って昼過ぎから寝てることもありました。
胃も痛かったです。
胃薬を何度か服用しました。
そうして旅の途中少量の出血がありました。
生理かと思いましたがすぐ止まったので不安になりました。
今思えば着床出血というものだったんでしょうね。
ドイツで妊娠検査薬を購入
不安は、向き合わなければますます大きくなるものだと思っています。
思い切って妊娠検査薬を買うことにし、ドイツのドラックストア的なお店に入って検査薬を探しました。
「これ・・・かな?」
パッケージは全部ドイツ語表記です。
妊娠検査薬を買うのも初めてですし、ドイツ語も全くわかりません。
ドイツの少し田舎の方だったので英語も全く通じません。
レジの店員さんに妊娠検査薬を見せジェスチャーで確認します。
「これは・・・これ?」
手でお腹を大きく見せます。
店員さん頷きます。
「これは・・・こっちが、これ?」
赤ちゃんを抱っこするしぐさをし確認します。
店員さんも、私の後ろにいたおじさんも頷いて赤ちゃんを抱っこするしぐさをして、こっちが陽性だと教えてくれました。
ただ検査をすることが怖くてドイツでは出来ず、検査はフランスのデパートのトイレで行いました。
そうして結果「陽性」=「妊娠」と判定が出ました。
母になった日
不安いっぱいのまま日本に帰って来て、すぐに婦人科へ行きました。
簡易の検査キッドでは100%確定ではないだろうし、とも思いましたが、自分の体と心に大きな変化が起きていることは間違いないと思っていました。
私は妊娠しているだろう
そう思って不安でいっぱいになりました。
妊娠したことが不安でした。
そして妊娠と気付かず胃薬を飲んだこと、出血があったこと、節約旅行だったので夜行列車に何度も乗ったり重い荷物を持ったり、妊娠した体に過度な負担を掛けたのではないかと思って不安になっていました。
そうして受診し妊娠を告げられ、薬を飲んだことや、出血について、旅行中の事を伝えると
「赤ちゃんは問題ないですよ。」
と言われました。
その瞬間すごくホッとして、それと同時に母の自覚が芽生えました。
元気で頑張ってくれたんだ。
ならば私がそれに答える番だ。
この子を守るんだ。
と思いました。
その時から私は娘のお母さんでした。
何者にもなれなかった私に母という役割を与えてくれた娘に感謝しています。
産まれてきてくれてありがとう。
人生の最高の贈り物です。
何となくブログが50記事目でちょっと書きたくなってしまいました。
これからもお母さんとして頑張りたいです。
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