サードプレイスとは?
発達障害があり、学習障害の診断もある娘と暮らしています。
学習障害のトレーニングにも通っていましたが、習い事や放課後等デイサービス等で過ごす時間が我が子にとって自己肯定感を高める事になり、成長の過程で大きなプラスになったと思っています。
娘にとっての習い事や放課後等デイサービスが”第3の居場所=サードプレイス”になっていました。
サードプレイスとは?
自宅(第1の居場所)でも学校(第2の居場所)でもない自分らしくいられる居心地のいい場所(第3の居場所)
元々アメリカの社会学者が提唱した言葉です。
大人であればカフェやバーなんかの常連さんは、行きつけのお店がサードプレイスって事になるでしょうか。
自分の社会的な立場や家庭での立ち位置等を気にせずに、気軽に行けてリラックスして人と関わる事が出来る場所、という感じですね。
「学習障害」も関係ないサードプレイスを作る5つのメリット
娘にとって習い事や放課後等デイサービス等がサードプレイスとなりました。
学習障害に特化した放課後等デイサービスにも通っていますが、ここでいうサードプレイスになった場所は、放課後に通っていた体を動かす感じの放課後等デイサービスと、土日に通うっていたお出掛け系デイサービスでした。
娘にとってこの居場所の何が良かったか、簡単に5つ挙げてみました。
- お勉強以外でも評価してくれる
- 自分に出来る事がある
- 視野が広がる
- 会話のバランスが気にならない
- 孤独を感じにくい
お勉強以外でも評価してくれる
学校では「勉強が出来ない」と言う事が前提にあるんです。
そういう目で見られてそういう接し方になっちゃう。
小学校で過ごす、だいたいの時間が国算数理科社会どれかの授業なので、それらが苦手だとやっぱり”自分はあまり何かが出来る方ではない”という意識を持ちやすいです。
習い事の先生がたまたま物凄い誉め上手な先生で、ある日娘に指導をし娘がその通りに行うと
「凄い~!ミズイロちゃん(娘の名前)!
天才キッズじゃない!」
と褒めてくれました。
娘は
えええっ!!!
と、物凄く驚いた顔をして
「ミズイロ・・・学校ではアホって言われるよ?」
と先生に言っていました。
「えー???こんなに賢いのに!?」
先生のその言葉に娘は衝撃が走った様子でした。
自分の知らない自分を教えてくれた感じがしたようですw
もし習い事の先生が娘の普段の学校の様子を良く知っていたなら、もっと他の言い方で娘を褒めたかもしれません。
”賢い””とか”利口”という言葉を使う事を変に意識したかもしれません。
そういう意味で学校のお勉強の様子を知らない場所っていいなと思います。
出来る事がある
学校では同い年の子達と過ごすため、出来ない事の方が目立ってしまいます。
発達障害があり苦手な事が多い娘ですが、色んな人達の中に入れば出来る事も出てきます。
放課後等デイサービスでは年下の子の面倒を進んで見ていたようです。
役割をもらったようで嬉しいらしく、よく他の子達のお世話をした話をしてくれました。
また習い事でも、出来るようになったことを家に帰って教えてくれて私も一緒に喜びました。
自宅で出来るチャレンジは私とは共有できても、色んな人と共有しづらく、自宅以外で色んな人に認めて貰える場所があるのはとても有り難い事でした。
視野が広がる
子供の間は「学校が世界の全て」という感覚になりがちです。
いろんな学校の子、色んな年代の人、色んな価値観の人と関わる事は絶対に子供にとってプラスになります。
色んな人がいる、自分と似た人もいる、とっても面白い人がいる
そう思えることは学校生活を送るのに随分と楽になるのではないでしょうか。
会話のバランスが気にならない
言語能力が弱い我が子です。
中学1年の終わりの発達検査では、小学3~4年生の言語能力しかないと診断されました。
小学校の時から女子同士の”テンポの良い会話”や、”察する会話”について行けないようでした。
かなり浮いた存在だったと思います。
学校以外の場所では、年齢も様々、性格もバラバラの色んな子がいるのでおしゃべりがしやすい様子でした。
年下の男の子と、とても仲良かったりします。
年下でも対等に接するのが娘のいいところです。
同学年、同い年と一緒に過ごすのは学生の間の今だけです。
社会に出れば年齢関係なく自分の気の合う人一緒に過ごす訳ですから、学生生活の”だいたいの時間同級生と過ごす”ってのは不自然な事ですよねー。
会話がしやすい相手を見つけられるのは良かったと思います。
孤独を感じにくい
学校で「自分人は少し人と違う」という感覚を持つと思います。
それを気にする・気にしないは別として、そういういう感覚は持ちやすいんじゃないでしょうか。
また何らかの発達障害があると学校で孤立しやすくもなるかもしれません。
我が子も小学生の頃、
一時期クラスで孤立し辛い時期がありました。
学校に行くのは辛かったのですが、その時期習い事や放課後等デイサービスで過ごす時間がガス抜きになったようです。
自宅では学校での辛かった事を吐き出していましたが、習い事では学校の辛い話をほとんどしなかったようです。
学校の様子を知られるのが嫌だろうと思い私も習い事の場ではその話をしていませんでした。
学校では一人で過ごす事が多くても、それ以外の場所での人との関わりの時間は彼女の強い支えになったと思います。
学校以外の「存在価値を認められる場所」を作る事
成績表での数字が振るわず、お友達みんなと仲良く出来ず、それでも自己肯定感が高いと学校の先生に褒められていたのは、サードプレイスでの人との関わりがあったお陰だと思います。
学習障害に少しでも有効なものをと、公文に通わせたこともありました。
しかし居心地の良い場所に通う時間は発達障害を抱える子供にとって、とても有益なものではないかと思います。
直接学習障害に効果的な習い事でなくともサードプレイスになるような場所に通えることが子供の人生にとってプラスになるかもしれません。
学習障害のある娘が実際に小学校で受けて良かった支援についてはこちらにまとめてみました。
障害者手帳を申請した話はこちらにまとめました。
娘の発達はグレーゾーンではないかと不安だった時の事をまとめました。
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