住んでいた文化住宅について。前回の続き。
前回、文化住宅に住んでいた話を記録したくて書きました。
今回はその続きです。
古い文化住宅に住んでいましたが、同等の家賃の近隣マンションより若干広く、ユニットバスではなかったところが利点でした。
娘はお風呂が大好きだったので。
前回の良かった点にお風呂の事を書かなかったのは、私の住んだ所がたまたまリフォームしてきれいなお風呂が付いていただけで他の文化住宅はそうではないだろうと思ったからです。
文化住宅に住んでいたのは3年程でした。
その後は「○○ハイツ」という小さなマンションに引っ越しました。
2階のおじいさんが家から出られなくなった話
前回書いた2階のおじいさんの話です。
おじいさんとのやり取りは水道料金の支払い時毎月1回程度でした。
おじいさんを何となく避けていたところもありますw
おじいさんが出かける時は階段を降りる物音がするので、おじいさんと時間をずらして出かけていました。
ある日、2階のおじいさんから電話がありました。
おじいさんから初めて着信があった日に、電話番号を登録しておいたのですぐ2階のおじいさんとわかりました。
やだなあw
なんだろう。
水道料金の支払いは終わったばかりです。
「はい。どうしましたか。」
「ワシや」
お互い名乗らなくてもわかっています。
なんなら電話しなくたってちょっと2階から声が聞こえてきます。
「あんた家におるやろ」
お互いの物音が筒抜けなので私が家にいる事もおじいさんはわかっていますw
居留守は使えませんw
「ワシ家から出られへんようになってしもた。
助けてくれ。」
え??
「玄関の横に置いてた自転車、工事の奴らが邪魔になるからって位置変えよった。
玄関の前に自転車置きよったからワシ家から出られへんようになってしもたんや。
あんた家から出て自転車動かしてくれ。」
え???
外を見ると確かにおじいさんの自転車がおじいさんの玄関を塞いでいます。
おじいさんの玄関は開き戸で家の中から押して開けるタイプです。
「助けてくれ」
「わかりましたw」
思わず笑ってしまいましたw
「えーどうしよっかな~」
ってちょっと冗談を言いたくなりましたが、おじいさんは大真面目なので止めておきました。
電話を切り、おじいさんの玄関を塞いでいた自転車を動かし2階に向かって
「自転車動かしましたよー。
もう外出れますよーw」
と声を掛けました。
電話を掛けなくても声は聞こえるんです。
「おう。すまん。」
その後おじいさんが出掛けていく物音がしました。
やっぱり笑ってしまいました。
その日の夜、おじいさんが我が家を尋ねてきました。
「これ食べろ」
差し出されたスーパーの袋はタバコの臭いがきつく、中には黄色く熟れたバナナが1房と桃とパイナップルの缶詰が1つずつ入っていました。
どうも自転車の件のお礼のようです。
基本的に私はおじいさんの言うことにいつも従っていたので今回も素直に袋を受け取りました。
文化住宅から引っ越した理由
この文化住宅を出た理由は沢山あります。
・Gがでたこと
・部屋が手狭になってきたこと
・収入が安定してきたこと
・日当たりと風通しの良さを求めたこと
・プライバシーを守りたかったこと
これは私個人の感想ですが、もう一度文化住宅に引っ越そうとは思わないです。
これは人それぞれの価値観だと思いますので、あくまで私の思いです。
私は大阪市内でしたら、一軒家よりマンションがいい派ですので。
Gが出たこと。
これは大きかったです。
私ダメなんです。
それまで一人暮らしや結婚していた時も家にGが出たことは一度も無かったんです。
一階だったから出やすかったんでしょうか。
見つけた日は一晩寝られず泣いてましたw
部屋が手狭になってきたこと
娘が小学生に上がると部屋が手狭になったように感じました。1DKで35㎡あるか無いか・・・。
もう少し広い家に住みたいなあとはずっと思っていました。
収入が安定してきたこと
仕事が決まり、働き出して一年過ぎ、ボーナスが出るようになると少し生活が落ち着いてきました。
元々生活が安定するまで、もしくは市営住宅に当選するまでと思って借りた住まいです。
生活が落ち着いたら引っ越したくなってきました。
日当たりと風通しの良さを求めたこと
文化住宅の一階部分に住んでいました。
両隣にはすぐそばに民家が建っています。
向かいも一方通行の狭い道路を挟んで民家が建っています。
窓が多い家ですが日当たりも風通しも悪かったです。
湿度が高いのでクローゼットに向けて時々除湿器をかけていました。
寒い家でしたw
何となく薄暗かったので気分が晴れません。
プライバシーを守りたかったこと
木造の古い家ですから音がよく漏れる。
前の道路を歩いている人の話し声がよく聞こえました。
ということは、私の話し声も家の外に聞こえているということ。
これは落ち着きません。
2階のおじいさんの物音もよく聞こえます。
ほんとに別世帯じゃないみたいにw
おじいさんが家にいるかどうかわかってしまうw
「あ、今帰ってきたな」とかってw
ルームシェアしてるような存在感があるんですよね。
どうもそれに慣れませんでした。
おじいさんとの思い出はあるけれど、さよなら文化住宅。
おじいさんとの思い出は他にもありますし、住んでいた文化住宅の思い出も色々あります。
とても有り難かったのはご近所さんが皆さん優しかったということでした。
娘をよく可愛がってくれました。
植えていたキュウリを娘に収穫させてくれたこともありました。
朝「おはようございます」と言い、夕方は「ただいま」と声を掛け、そんな関係がご近所さんと築けたことは娘にとってプラスだったと思います。
もう一度あの文化住宅に住みたいかと聞かれると、お断りしたいですが面白い経験が出来たと思っています。
また色々なことがあると思いますが頑張ります(*^^*)
コメント