いつか母は娘に追い越される
小さかった娘もあっという間に中学生になりました。
まだ身長は私の方が高いのですが、それでも目線が近くなってきました。
身長は後数年で追い越されそうです。
瓶の蓋が開かない時、今は普通に娘に
「ちょっとこれ開けれる?」
と聞いてみたりします。
数年前ならまず聞くことは無かったのに。
私に開けられないものは娘にも開けられない、と思っていたから。
娘が段々と、頼もしい暮らしのパートナーになってきました。
娘はどう思っているのでしょう。
成長と共に、段々と私の事が頼りなく感じてきたりするのでしょうか。
去年もう敵わないと思った瞬間 旅先・しまなみ街道で体力負けした
昨年、母娘でしまなみ街道サイクリング旅を楽しみました。
自転車で総距離約70kmを走り抜くのですが、今年完全に娘に体力負けしました。
母は負けを認め、娘は勝利を味わいました。
もうね、中学生の娘に完全に敵いません。
私も割と普段体力勝負な仕事をしているし、全くか弱くもないんですが、スポーツ少女には敵いませんでした。
自転車走行中、基本娘が前方を走ります。
私が数メートル後を追う形を取っていたんですが、坂道でどんどん差が開く。
娘は自転車漕ぐのに楽しくて夢中で、全く振り返らないものですからグングン差が開くw
「待って~」
と言えばいいんだけど、それを言ってしまえば母は敗北を認めた事になります。
なんとか追いつこうと母はズルをします。
悪い大人の必死の戦略です。
狭い、S字のクネクネ曲がる道を、娘は愚直にきちんと左側通行で、常に端によって道なりに漕いでいきます。
悪い母は少しでも走行距離を縮めようと、出来るだけ直線距離を走っていきます。
こっそりとw
それで距離を稼ぎましたが、どうしてもズルしようがない直線の上り坂では
「ちょっと待って~、暑いから上着脱ぐわ~」
と言って、暑さのせいにして一旦停止してもらい、私は呼吸を整えるズルをします。
でも、もうそれでもダメ。
限界だ、と思い遂に
「待って~」
と言いました。
完全に母の負けです。
敗北を認めた瞬間でした。
色んな所で敵わなくなる。それが嬉しくもあるけれど。まだ抗いますよ。
その前年も同じようにしまなみ街道サイクリング旅をしたんですが、その時旅の後半で
「ちょっとマズいな」
と思ったんです。
「これは、来年負けるかもしれない」
と。
やはり完全に負けてしまいました。
「来年も行こう~」
という娘に
「ゆっくり走ってって言ったらゆっくり走ってくれるー?」
と言ったら娘は嬉しそうに笑っていました。
今回、体力ではもう敵わない事がわかりましたが、まだまだ旅の行程では私の方が得意なことが沢山あります。
地図を見たり、スケジュールを調整したり。
体力以外ではまだ負けません。
そのうちそれも全部娘の方が上手く出来るようになるんだろうな・・・。
うれしい気持ちと寂しい気持ちと。
何もかも負けちゃう位まで一緒に旅して欲しいなと思います。
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