天才少女漫画家、田村由美先生のマンガ『シカゴ』も面白い!『BASARA』と 『7SEEDS』 に挟まれた名作

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大好きな田村由美先生の「シカゴ」について

大好きなマンガ家、田村由美先生著書の『シカゴ』についてまとめてみました。

2000年11月号から2001年5月号にかけて 小学館発行の『別冊少女コミック』に 掲載されていた全2巻の作品です。

因みに名作『BASARA』(バサラ)は、同じ『別冊少女コミック』において1990年から1998年まで連載されていました。

『7SEEDS』は2001年 から2017年です。

『BASARA』『7SEEDS』 に挟まれた作品なんで当然面白いんです。

全2巻と、そこまで長ーいお話ではないので、そんなに目立った作品ではないですが、田村由美先生のマンガを試し読みしたい方にはお勧めしやすいボリュームの作品なんじゃないでしょうか。

ちなみに『BASARA』の名言を集めた記事はこちらです。

5巻ごとの名言を分けて記事に書いています。

だって1つの記事だけには収まり切れない名言だらけなマンガですもの。

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『シカゴ』あらすじ等概要・ネタバレ注意

ここからは少々ネタバレになっちゃうので要注意です。

あらすじ

20XX年、マグニチュード7.8の直下型地震が東K市を襲った。

突出して甚大な被害が出た「湾岸D地区」。

自衛軍レスキュー班第四部隊所属の主人公のレイ魚住たちは、そこへ派遣されるが謎のセスナ機に襲撃されてしまう。

第四部隊は全滅したが奇跡的に生き残った2人は、謎の人物から犯罪レスキューチームの一員としてスカウトされるのだが・・・。

主な登場人物

・レイ

主人公の女性。

「冷」と書く。

両親を幼いころに亡くし親戚のうちに預けられ不遇な幼少時代を過ごす。

元は自営軍レスキュー班第四部隊に所属していた腕っぷしの強い美人。

幼い頃に慕っていた魚住の姉を目の前で殺される事件があり、それ以来魚住の祖父母の家で生活しながら事件の犯人を捜している。

魚住に想いを寄せている。

・魚住

レイの相棒で元はレイと同じ自営軍レスキュー班第四部隊に所属していた男性。

音楽留学をしており音楽に精通している。

耳がいい。

過去に数か国の戦地を渡り歩いた猛者であるが、海外在住時に恋人を亡くしている。

レイと共に湾岸D地区での救助活動中に襲撃され、左足の膝から下を失い義足を使用する。

今は”ミカ”という恋人と熱愛中。

・シン

本名や経歴は一切不明。

レイがスカウトされた犯罪レスキューチームの一員の男性。

常に冷静沈着でかなりの凄腕だが、協調性に欠けている。

レイと魚住と組んでミッションをこなすが魚住とは相性が悪い。

利き手は左手だが、普段は主に右手を使い生活し、左手は意図的に空けている。

セロリが好きではない。


『シカゴ』をおすすめしたい!・感想

 

それほど長くない作品ですが、田村由美先生らしい社会派的で壮大な、読み応えのある作品です。

少年漫画のようなダイナミックさがあります。

だけどダイナミックなだけでなく登場人物の想いが丁寧に描かれているんです。

レイの報われない片思いに切なくなります。

魚住がまた女心をくすぐるいい男なんですよね。

自分の大事な人をとっても大切にして愛おしむ人なんじゃないかと思います。

シンと全くタイプが違います。

シンも可愛いんですが。

レイは魚住が大好きだけど、魚住はレイと同じ感情を抱いていない。

相棒として好きな人にとって自分は唯一の存在であるという自負もあるけれど決して恋人にはなれない・・・。

以心伝心で心が通い合っているパートナーなのにそれは恋愛ではないんです。

その辺りのレイのとっても複雑な心境。

これを描ける漫画家さんはあんまりいないんじゃないかなーと思います。

そして恋人ミカもレイに対して複雑な想いを持っています。

そちらの描写も上手いです。

どの作品のそうなんですが主人公以外の登場人物も丁寧に描かれているので読みごたえがあるんです。

恋愛に対して不器用そうなシンとレイの今後の関係も色々妄想しちゃいます。

全2巻なんですが、ラストちょっと突然終わった感があるのでこの先が気になります。

いつかこの先が読めたら嬉しいなあと思います。

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田村由美先生の他の作品についてはこちらにまとめました。

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